INTERVIEW

【新しいことに取組みやすい職場環境づくりの秘訣とは】

【酪農って正直で、結果がハッキリでるんです】

インタビュアー

インタビュアー

皆さんが「楽しいそうに働いていらっしゃる牧場だな」というのが印象的ですが、気を付けている点などがあれば、教えてください。

伊藤笑里 取締役

伊藤笑里 取締役

牛のお世話が、結果につながり、成長が感じられるので、楽しく働けているんだと思いますね!

伊藤悠輔 取締役

牛は手をかけた分、お世話をした分、しっかりと返してくれるんです。
なので、牛にイイと聞いたことを取り入れてあげて、お世話をすると「乳質が良くなったり」「乳量が増えたり」としっかり結果として返ってきます。

伊藤悠輔 取締役

伊藤笑里 取締役

伊藤笑里 取締役

もちろんその逆の経験もあって、調子が悪くなる牛がいたので、日々の業務を見直してみると、餌の残飼の片づけを小まめにできていないことがわかりました。
毎日しっかり片付けをし場内清掃を徹底した結果、牛の体調が改善し、病気になる牛が減り予防につながっていきました。やはり牛は正直ですね。

伊藤悠輔 取締役

近年は、積極的に勉強会に参加し、牛にとって良いと言われたことは徹底して取り入れて改善をしていきました。

伊藤悠輔 取締役
伊藤笑里 取締役

伊藤笑里 取締役

オキシトシンの投入で、牛の子宮が良くなるよと言われたので取り入れましたし、敷料を毎日変えて分娩環境を整えたりしました。
その結果、介助しなくても自力で生んでくれるようになりました。ホント牛は返してくれますね。

伊藤悠輔 取締役

年間の分娩頭数、事故の頭数を細かく記録し集計しているので、年間の分娩頭数が単年ごとに徐々に数字が良くなっていて、成長を感じ、達成感がありますね。もちろん乳量も徐々に増えていますしね。

伊藤悠輔 取締役

【チャンスというのは2度同じ扉をノックしない】

インタビュアー

インタビュアー

「搾乳ロボット」や「バイオガスプラント」を、国内でもいち早く導入されていますが、経緯を教えてください。

伊藤悠輔 取締役

従来の酪農業は、自由な時間の確保が難しいと言われていましたが、「自分で休日を決めことができて、自分たちで自由な時間を作る」これが、これからの酪農に必要だと考えて、搾乳ロボット4台を同時に導入しました。
現在はロボットで240頭・ミルキングパーラーで270頭搾乳しています。
バイオガスプラントもこれからの酪農のカギは環境保全・循環型農業だとの思いから国内の酪農ではいち早く導入しています。

伊藤悠輔 取締役

伊藤笑里 取締役

伊藤笑里 取締役

「チャンスというのは2度同じ扉をノックしない」というのが代表が良く口にする言葉です。タイミングを逃してはいけない、機会損失してはいけない。という意味だと思っています。
常に目的意識を持っていないと、目指すものがないとチャンスに気づくことができないし、チャンスへの準備もできないので、チャンスを活かすことができなくなってしまいます。
労働負担の軽減や循環型農業に、いち早くアンテナをはって準備していたので、搾乳ロボットやバイオガスプラントもいち早く導入できたのだと思います。

伊藤悠輔 取締役

「決断」するというのは、「やる」という決断もありますし、「やめる」という決断もあります。
両方の意思決定とも大事だと思っています。
本来は、もう必要のないものに慣習だと思ってコストをかけてしまっている場合もあります。見極めて「やめる勇気」も大切だと思っています。

伊藤悠輔 取締役

【牧場全体を運営できる管理職を育てたい】

インタビュアー

インタビュアー

最後に、今後の目指している方向性を教えてください。

伊藤悠輔 取締役

牧場全体を把握してもらい、管理運営できるような「若い人材」を育てられる環境を作っていきたいと思っています。
現在の立地では、これ以上の規模拡大は、土地のレイアウト的に難しいかなと感じているので、牛一頭一頭と今まで以上に向き合い、個々の牛の能力を最大限引き上げる取り組みをしていきたいと思っています。
あとは、何よりも人材育成など環境面を整える時期だと思っています。
牧場全体をまかせることができる管理職を育てて、その後に離農跡地を買って、子会社を作っていくとうカタチで事業規模を拡大することができればと思っています。
牧場ごとに、ココは六次化をやっている牧場、ココは無農薬の牧草で育った牧場など、
ホント例えばですけど、それぞれが特徴がある酪農をやることができると、楽しいだろうなと思います。
業界全体のすそ野を広げてみるのもいいのではないかとちょっと感じてるところもあるので。

伊藤悠輔 取締役
伊藤笑里 取締役

伊藤笑里 取締役

人材育成は勉強中ですので、スタッフとコミニケーションをとりあい、お互いの理解を確認し合いながら進めています。
手探りな自分たちに付き合ってくれる懐が深い人生経験が豊富な先輩が多く助かっています。(自分たちより年上が多いので)
情報共有、ノウハウの共有を大切にしていて、毎朝のミーティングで前日の出来事、困っている事などをスタッフ同士で共有をするようにしています。

伊藤悠輔 取締役

まだまだ日々勉強中ですけど、酪農をやってみたい「若い人材」に対して、いろいろなカタチで後押しできるような会社になっていきたいですね。
酪農には、まだまだチャンスはあるので!「チャンスというのは2度同じ扉をノックしない」ので、ケーアイ牧場でチャンスをつかんで欲しいです!もちろんサポートは惜しみませんので!

伊藤悠輔 取締役

インタビュアー感想

インタビュアー

「チャンスというのは2度同じ扉をノックしない」という代表の言葉を、継承している伊藤取締役夫妻。
目的が明確だからチャンスに気づくことができて、チャンスへの準備もできるとのことでした。
お話しを聞いていると、次のビジョンが明確な伊藤取締役夫妻ですので、しっかりと次世代の「若い人材」を育てて、次のチャンスもしっかりと活かしてものにされるのだろうなと感じました!
お忙しい中、とても丁寧にインタビューにお答えいただき、ありがとうございました!