ABOUT牧場について
SHIKAOI TOWN鹿追町について
冬に湖が全面凍った上で楽しむアイスロッジや、湖畔の露天風呂で有名な、天空の湖と呼ばれる「然別湖(しかりべつ)」があります。
また鹿追町の平野部は、まっすぐな道路と広大な畑・整然と並ぶ防風林とTHE北海道・コレぞ十勝を満喫できる景色が広がっています。
鹿追町観光ガイド(鹿追町ホームページ) とかち鹿追ジオパークCORPORATE PHILOSOPHY企業理念
スタッフと一緒に挑戦し続けたい
牛にも人にも
ストレスフリーな
環境づくりの追求
2006年に雇用するスタッフの労働環境、労働力負担の軽減を目的に法人化し、現在では10名以上のスタッフと共に運営しています。
酪農業は、牛を扱う仕事のため、どうしても自由な時間の確保が難しい業種といわれてきましたが、私たちは、あたえられた休日ではなく自分で休日を決めたい、自分たちで自由な時間を作ることが、これからの酪農に必要だと考え、作業効率や生産性の向上を図るため、積極的に最新設備の導入を行ってきました。
当牧場では、自動で搾乳を行う搾乳ロボットの「レリーアストロノート」を、日本で初めて4台同時に導入をしています。
牛が24時間いつでも好きなタイミングで搾乳ロボットに入ることができるので、約240頭を全自動で搾乳をしてます。
また、ゲートをくぐると、牛に装着されているセンサーから、個体別に健康状態などのデータが、スマホやパソコンに送られてくるので、他の作業をしていても、常に健康状態を把握することが可能となっています。
また、今では大型の牧場では当たり前になった、バイオガスプラントも、国内の牧場では第一号機として稼働をしています。
これからの酪農業のカギになると思い、まだ誰もチャレンジをしていなかった頃から労働負担の軽減や環境保全・循環型農業へ積極的に取り組んできたおかげで、様々な関係者や、メーカーの方から有益な情報をいただくことができ、結果として現在の規模までの牧場に成長を果たすことが出来ました。
時代の変化とともに、酪農の世界も進化を遂げています。我々はこれからも常に先を読み、変化することを恐れず、次世代の酪農のためにスタッフと一緒に挑戦し続けたいと思います。
ケーアイ牧場のこだわり×特徴
こだわり×特徴搾乳ロボット
COMMITMENT×FEATURE-
搾乳ロボット導入の経緯 導入する5年以上前から、ロボット搾乳を考えていました。海外を視察して感じたのは、欧米に比べて日本は10年位遅れているということ。だから、逆算して、今、何をするべきかを考えると、自ずと搾乳ロボットにいきつきました。
搾乳ロボットは、昨今の生乳不足という流れのなか、増産を考えた時に、牧場経営として最大限にできることを模索した結果でした。また、娘の笑里が牧場を継ぐ決意をしてくれたことも後押ししました。これからは人手の確保もますます難しくなるでしょう。これまでヘルパーの力を借りたこともありますが、ヘルパーを頼んで感じたのは、人から与えられた休みのようだということ。自分で、自分のための時間を作ることが酪農家にも必要だと思います。
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視察はどんなところへ行かれましたか?
もう随分前になりますが、ドイツやデンマークを視察した時に、ロボットを見る機会がありました。視察の目的はバイオガスプラントや糞尿の処理方法の見学で、環境に対する海外の考え方は非常に勉強になりましたね。当時から、チャンスがあれば、「次はロボット」と決めていました。
導入前には、娘もオランダとエストニアの大規模なロボット牛舎やオランダのレリー社へ視察に行きました。 -
牛舎設計でこだわった点はありますか? 営業担当の方が、ロボットのことをよく勉強していて、非常に知識があるので、牛舎のレイアウトは彼を信頼してお任せしました。
私は扉の配置や利便性など、牛と人の移動のしやすさにこだわりました。
ロボット搾乳牛と乾乳牛・分娩牛を一緒にしたオールインワン牛舎なので、利点をうまく活かしていきたいですね。 -
搾乳ロボットにして良かったと感じる点は? なんといっても、省力化です。ロボット4台を1人で大体管理できるので。
管理に人手をあまり必要としなくて、やはり楽。迷っているなら、絶対にロボットをお勧めします。1台で搾乳できる頭数に制限はありますが、資金の目途が立てば、将来、目標とする規模への拡大を考えながら準備してもよいのではないでしょうか。
私は、規模拡大に関しては、何の迷いもありませんでした。ただ、初期投資が多くなるので、大規模なロボット牛舎を進めるのであれば、スタートからある程度の頭数の牛が必要かもしれないですね。 -
ロボット搾乳での飼養管理は? 牛床マットを全面に敷いて、除糞にスクレッパーを導入しているので、牛の負担は少ないです。牛床の幅や広さも充分に取ったので、牛はいつものんびりくつろいで、ストレスは無いと思います。
ロボットに合わないような乳頭がくっついている牛は、あまりいないですね。いても牛群の5%以内でしょうか。頻回搾乳の効果で乳房炎の牛も少なく、健康も問題ないですね。
餌寄せは、ロボットを導入して、1日12回、2時間おきに行なっています。繁殖に関しては、ロボットもパーラーも、発情検知にはデータを活用していて、自家授精を行なっています。
こだわり×特徴急速堆肥発酵システム
COMMITMENT×FEATURE-
急速堆肥発酵システム(ふん尿処理機械)導入の経緯
EYS(トルコ)急速堆肥発酵システム クイックコンポスターBC14 堆肥の循環が出来る、いい方法は無いか、ずっと昔から考えていました。
バイオガスプラントを導入しており、消化液で戻し堆肥を作る方法をずっと調べていました。
「消化液の水分を搾って、何度か切り返して戻し堆肥にする方法も良いのですが、毎日、切り返す手間がかかり、施設や保管場所も必要になるので決めかねていました。
そんな中、EYSのテスト稼動を見学しました。出来た堆肥は切り替えしが不要で、水分量が少なく、それまでに見た堆肥の中で、格段に良かったので即決しました」 -
700頭分の牛糞尿を処理 牧場では、まず、子牛を除く約700頭分の牛糞尿をバイオガスプラントに投入し、嫌気性発酵させて消化液にします。
その消化液をEYSコンテナ2階のセパレーター(写真)で固液分離して、1階のドラムに投入し、好気性発酵を1日間行います。
そして、発酵を終えた糞尿は、投入された量と同じ量が押し出されて、コンベヤから排出されます。 -
たった1日で、敷料が完成 「最初の2週間は調整が必要でしたが、その後は順調に稼動して、困ったことはありません。設定はコーンズ・エージーで行い、私の方では何もしていません。
消化液を1日、ドラムの中でまわして発酵させて、排出後はすぐに敷料として使うことができます」 -
敷料に手間がかからず、管理も簡単 以前は、敷料に麦稈を使っていましたが、問題も多かったと話す伊藤様。
「安定した品質の麦稈を十分な量、確保することは難しく、収穫するのも切断するのも、時間や手間がかかって大変ですし、保管する場所も必要です。
また、麦稈は、きちんと管理しないと、カビが生えて雑菌が牛に付くこともあります。さらに、ふんだんにベッドに敷くと、機械のトラブルの原因になることがあります」一方、EYSの敷料は、
「粉状になった繊維だけなので、機械が詰まらないし、何より臭いが全くしません。
普通は、堆肥をかき混ぜたら相当な臭いがしますが、発酵のおかげで、全然臭いがしません。臭いがしたら、牛のベッドに入れるには抵抗がありますが、臭わないこともメリットですね。一般の方が見学に来た時にも”えー!全然臭いませんね”と、驚かれました」
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サラサラな敷料で、牛体が綺麗に 「敷料は牛にとって、いいと思います。1次発酵だけでサラサラの良い状態になって、牛体に付きません。前は敷料が不足していたこともありますが、今は牛が綺麗になりました。
乳房炎に関しては、敷料だけが原因ではないので、麦稈との違いはわかりません」 -
費用対効果について 「手間を掛けないで、戻し堆肥を作れる機械は他にありません。EYSは機械に負担が全然かからないし、EYSが動く限り、糞尿は循環します。
イニシャルコストはかかりますが、ある程度の規模の牧場は、敷料を購入することを考えれば、割りに合うのではないでしょうか。スラリーにしている人は全員使っていい位だと思います。
導入費用を別にすれば、これ以上の機械は、今のところ、どこにも無いと思います。私は、ハードの補助事業を利用したこともあり、十分な費用対効果が出ています」 -
敷料の散布にも、機械を利用 以前は、バケットで敷料をすくってショベルで牛床に撒かれていましたが、EYSの処理スピードに追いつかず、新たにBVL牛床スプレッダーを導入頂きました。
「左右両方から排出できて、1回の走行で両側のベッドに撒ける便利な機械。これからは、手軽にどんどん撒くことができます。
固液分離した残りのスラリーは畑にまいて利用しています。堆肥は、畑に散布する分までは量が足りません」
COMPANY会社概要
- 名称
- 有限会社ケーアイ牧場
- 所在地
- 〒081-0226 河東郡鹿追町上幌内5線南3番地2
- 設立
- 2006年(法人化)
- 代表
- 代表取締役 伊藤 和広
- 従業員
- 15名(家族4名、従業員・実習生)
- 飼養頭数
- 950頭
- 土地面積
- 155ha(牧草地90ha、コーン畑65ha)
場内MAP
最新設備を備えた近代型の大規模牧場
搾乳ロボットを4台導入
場内MAP 9牛が24時間365日、牛の好きなタイミングで搾乳機に入り、ロボットが搾乳します。労働力負担の軽減はもちろんですが、より正確なデータでの個体管理が可能となり品質の向上、生産性の向上につながっています。
急速堆肥発酵システムの導入
場内MAP 10800頭の牛から出る牛糞尿を急速に発酵させ堆肥を作ります。また牛のベットの敷料としても有効活用できます。労働力負担の軽減の実現の他、地域社会との共存し酪農を持続可能なものとするため、循環型農業の実践をしています。
自動敷料散布ロボットを導入
場内MAP 9牛舎の天井にロボットを設置し、急速堆肥発酵システムで戻したサラサラの堆肥をロボットが1日1回巡回し、240床に敷料を天井から散布します。労働力の負担軽減も実現したほか、戻し堆肥は麦稈の敷料はと違いカビや雑菌の懸念がないので、牛のベッドの衛生環境をしっかりと維持することが可能となりました。
会社沿革
- 昭和21年
- 500メーター離れた場所に入植
「畑作中心で、馬1頭を飼っていた」
- 昭和39年
- 牛を1頭飼い牧場としてのスタート
- 昭和48年
-
離農跡地だった現在の場所に家族で移動。現在の地では、牛の親子7頭からスタート
「現代表(伊藤 和広)当時中学3年の時に後継者としてやっていく意思決定をする」
3年後、現代表が帯広農業高校で酪農業を学びを卒業し就農、牛13頭に。
(まだ豆ビートイモなど畑作中心)
- 昭和52年
- 36頭牛舎を建設
- 昭和53年
- 酪農に一本化
- 昭和61年
- つなぎ牛舎を6頭に増築
- 平成13年
- フリーストール牛舎280頭飼養に増築
- 平成18年
- 法人化「有限会社ケーアイ牧場」設立
「雇用、社会保険、福利厚生の充実化のため法人化」
- 平成26年
- ロボット牛舎を建設
「将来的には、農業はロボットが中心になると予測し、一気に4台導入。コーンズ
「レリーA4」を導入」